GPサンノゼ&PT運命再編
2015年2月8日コメント (3)GPサンノゼ
フォーマットはチームリミテッド。PTQを抜けた時からはまさんに誘われていて、残りの一人はチーム宮本リーダー宮本さん。
結果は初日落ち。行く前から「楽しめれば良いね」と言って練習量もゼロだったわけでこれは仕方のない結果だったかなと思う。
しかしいざ初日落ちしてみると「もう少し練習しておけばよかったなぁ」という気持ちもあり、行く以上はもう少しやりようがあった。
個人戦で勝手に死んでいくのならまだしも、今回は宮本さんにわざわざ来てもらっているわけだし、我々二人はある程度の成績で迎えるべきだっただろう。
実際宮本さんが一番個人成績も良く、それだけに申し訳なさが募る。
PT運命再編
初プロツアー。フォーマットはモダン。
ドラフトはプレリ、発売日、りみ研で数回。サンノゼ以降になるがMOでドラフトが出来るようになってからは8-4連打。
数だけはこなしたおかげもあって、アーキタイプとしての受け皿は広くなった。白黒戦士、5c、赤青タップビート、ジェスカイ系オーラ、緑系ビッグマナ、赤緑or赤青ダブストetc...
ただ練習でも肝心の勝率は高くなく、不安が残る。
こればかりは元来のドラフトの腕の問題だから仕方がないと割り切るとして、自分の置かれた環境下で出来る準備はしたと思う。
モダンは練習0。一応デッキは3つ持って行ってて、トロン、スケープシフト、グリセルシュート。
結構悩んだが、結局練習時間が全く取れそうに無かったため経験値を信じてトロンに。
バーンが多いことは予想できていたため、バーンを少し意識したサイドボードに。
感染もデッキとして認知はしていたが、はまさんがジャンクに勝てないという理由で感染を諦めていたためそれならばそこまでいないだろうという読みで特別サイドボードを割く事はしなかった。(具体的にはサドンショック)
アミュレットも台風の目として一定数いることは想定できたが、こればかりは絶望的に相性が悪いため切った。
モダンに関しては明らかに練習不足であったが、そもそも禁止改訂以後そこまで時間が無かった。
また周りにモダンをやる人もおらず(周りの人が練習に付き合ってくれなかったと嘆いてるわけでは無い、というか京都の人はドラフト付き合ってくれてありがとう!)、サンノゼ以降の一週間は出来るだけドラフトの練習に充てていたので仕方がない。
Day1
ドラフト
1-1でレアはジェスカイの浸透者。カードとしては充分強いが、よく言えば受けが広く悪く言えばぼんやりしているこのカードはなんとも扱いづらい。結局過酷な命の糧をピック。
そのあと過酷な命の糧が運よく2枚流れてくる。上とは被っていなかったようだ。その後タルキールでは仔馬乗り部隊3枚と解体者、はじける破滅などマルドゥのレアも来て卓一マルドゥの完成。
日本では菊名合宿での宣伝もあってかなり点数が上がっている過酷な命の糧だが、海外ではそこまで評価も高くない。そのギャップをついて狙っていきたいアーキタイプだったので上手くいったドラフトだった。
○青白→○赤青→×アブザンで2-1。
最後のアブザンはアブザンの隆盛、ソリンと入っていて向こうもデッキがだいぶ強そうであった。
とにもかくにも練習でほとんど勝ち越せていなかったので本番でこれはラッキー。
モダン
○バーン→○感染→×感染(ジョン・フィンケル)→○タルモ鋏親和(滝さん)→×トロン
当たりがとにかくきつかった。バーンはある程度対策していたのでよかったが感染は流石に不利。1回勝てただけでも運が良かった。
トロン同系は幽霊街を2枚とってる以上負けたくなかったが相手が先手だったこともあって負け。
結果5-3で初日抜け。
初日抜けを一つの目標にしていたためこれはうれしい。ドラフトも上振れたし、モダンもこのあたりにしては上出来だ。
Day2
ドラフト
再び試すかのように1-1でジェスカイの浸透者。他に大したカードも無かったので今度はピック。
そのまま青黒系のカードをピックしながらスルタイ方向に。
2-1で現れたのはロック。他にめぼしいカードも道極めぐらいしかなかったのでカット気味にピック。そのあと白タッチも目論みながらピックを進めるもどうもうまくいかず。中途半端なスルタイに。
レアも無く、スルタイらしく守ってアド勝負するわけでも無く、探査で殴りにいけるわでもない。ただ青と緑と黒のカードが入っているだけでなんら方向性もない弱そうなデッキだ。強引にでもロックをタッチするべきだったかもしれない。
×赤緑t青(はまさん)→○青黒(マティノン)→×赤黒
0-3するデッキだと思っていたので上振れた。
モダン
○マーフォーク→×バーン→○ジャンク(トム・マーテル)→×ジャンク(ネイサン・ホリデー)
ここで7敗目を喫してしまってドロップ。
バーン相手は三本目ダブマリから呆気無く負け。
最後のジャンクは三本目、相手ダブマリから審問→石のような静寂。こちらは鉱山だけ無くてしかし土地は5まで伸びている。鉱山か普通の土地かサーチ系スペル待ちという状況でドローが5連続くらい置物でそのまま負け。無念。
せっかく最後のほうでジャンクに当たれたのだから勝ちたかった。バーン感染はきついし当たりも悪かったと思うが、メタゲームブレイクダウンを見たらその2種は結構な数いたのでこうなっても仕方がない。
そんな感じで8-7という何とも言えない成績で終わってしまった。
目標は二日目だったし、最初のPTで欲張ってもいけないがあわよくば5敗or6敗と思っていただけに悔しい。
悔やまれる大ミスみたいなのがなかっただけ良かった。強いて言うならば二日目のドラフト自体が失敗だったが、それは完全に実力だ。
モダンに関しては明らかに練習量は足りてないというか0だが、禁止改訂から取れる時間やドラフトとモダンの練習時間配分的に自分の中ではベストを尽くしたので後悔はしていない。
戦績報告はここら辺にしておいて、海外でGP・PTと参加して感じたことを少し。
まず若いプレーヤーが非常に多い。アメリカでも遊戯王などのカードゲームはあると思うのだけど、やはり主流はマジックなのか。
GPサンノゼの会場にはチャネルサプライのバッグにチャネルの水筒をぶら下げた中学生チームなんてのもいてマジックがいかに若年層に浸透しているかが良くわかる。
海外では20歳以下のプレイヤーが結果を出すこともざらにあるが、その背景にはこういう事情もあるのかなと。
二つ目はPTへの意識の違い。アメリカはPTへの参加者が多い。
そもそも競技人口の多くはアメリカに属しているというのもあるが、GPの数が違うし、PTQも多い。具体的にどれくらいの人数が参加しているかは解からないが日本とは比にならないだろう。
日本ではPTに出ることがとても偉大な事のようになっている気がするし(それが悪いというつもりも無いし、僕自身PTに出ることは大きな目標であった)、最近のPTQ参加者増加も印象的だが、海外のプレイヤーにはそこまでPTへの思い入れ(?)があるように感じなかった。これは僕がそう感じなかっただけの可能性が高いが。
三つ目はPTそのものに関して。PTともなればどんなバケモンがいるのだろうかと思っていたが、歯が立たないなんてことは全く無く、みんなやっぱり人間だ。8-7しているお前に言われてもという感じだと思うが。
それとPTに行った知り合いは皆「PTは面白い!」と言っていたがそれは同意しかねる。もう一度行きたいというのは解かるが、それは負けっぱなしが癪だからだ。
僕の成績は8-7で、7回も負けて楽しいはずがない。周りのレベルが高いとやはりそう簡単には勝たせてもらえない。勝てないマジックはなかなか苦行だ。
四つ目はプロというものの厳しさ。最近は日本にも店舗所属のプロが少し出てきている。プロのシステムについてアメリカと日本の差異も含めて詳しくは知らないが、広告塔となる以上は一定以上の勝利は必要なのだろう。
僕なんかは運よく勝てればいいな程度の意気込みだが、勝つことを必要とされて望むトーナメントはさぞや過酷だろうなと思う。運のかかっている競技でコンスタントに勝つことは難しい。
五つ目はモダンと今回の日本人の成績と諸々。今回トップ8に日本人は無し。やはり日本人はモダン、エクテンは苦手なのだろうか。しかし二日目進出割合は高かったらしいので一概にそうも言えない。
個人的な見解を述べると、モダンはシーズンでもない限り周りのプレイヤーがプレイしていないため、関東のようなPT参加者が集まるところでもないと厳しいのかもしれないと感じた。地方では練習相手がいない。これがトップ8に日本人がいない理由の0.1%くらいは占めている、かもしれない。
ちなみにお前は練習相手がいたらモダンで全勝できたのか?と聞かれればもちろん答えはNOだ笑。
いやいや待て、日本人がトップ8にいなかったのはモダンだからじゃない!日本勢は弱体化しているんじゃないか?日本勢はどうして勝てなかったのか?
やめよう。これは間違いなく不毛な議論だ。あの議論の後結果を出した日本人はたくさんいる。日本勢がトップ8に入らないことだってあるさ。
不毛な議論と言っておいて余談だが、あの時僕は「若手の発掘」と「コミニティの交流」を課題として挙げた。
http://puttyowithmtg.diarynote.jp/201009070104177588/
最近は図らずも遊戯王など他のカードゲームから新しいプレイヤーが流入しているし、上のコミ二ティの交流も行われていると思う。具体例を挙げるならばチーム豚小屋や菊名合宿など。
このころに比べればマジック人口が飛躍的に増えているというのもあるが、マジック界は良くも悪くもいい方向に向かって進んでいるのかもしれない、とこの前ひょんな機会に読み直して思った。
最後は余談も入って長くなってしまった。
この1週間でマジックに関して思ったことは詰め込んだ。旅行やチームGPでのハプニングやPTでのお話は帰った時に飯でも食いながら話せればいいなと思う。
幸い次のPTの権利もある。次回は京都からも行く人がいるしフォーマットもスタンダードなので今回よりは練習できるだろう。
問題は、マジック練習したからといって勝てるわけでも無いということ。
ではそんなところでノシ
コメント
個人的にはハプニング云々のこととか気になりますのでまた聞かせてくださいな。
また飯行きましょう!
>しみぞー
我帰還