日本勢がなぜ勝てなかったか
2010年9月6日コメント (8)皆さん色々な意見があると思います。
これに正解はないだろうし、どれも正解だと思います。もしかしたら、ただの偶然かもしれません。
多分この問題の答えの1つが若手プレイヤー「佐々木優太さん」ではないかと思います。
(ちなみに僕は佐々木さんとはなんの面識もないので、失礼になるかもしれません)
そもそも今の日本のマジック界に問題があるとするならば、
①、若者の発掘も含めた人不足(強いプレイヤー)
②、コミュニティーの交流
この二つだと思います。たしかにデッキビルダーも情報格差も大事ですが、その前にこっちです。
efaのところにも書かれているように、今高校生や中学生のギャザプレイヤーは圧倒的に少ないです。
フォーラムや晴れる屋にでも行かない限り、普通のカードショップでは遊戯王やDMが主流です。
わからないですが、今社会人として仕事をされながらMTGをやっている人は、学生時代に始めた人が多いのではないかと思います。そこからずっと続けていた人もいれば、久しぶりに手にとってみたという人もいると思います。
高校生や中学生がカードを始めないと、本当の意味での人材は増えないでしょう。大学で友達に薦められてやったからといって、そこから本気で強くなろうと思う人は少ないと思います(わかりませんがww)。交流のための趣味ぐらいではないでしょうか(もちろんそういう楽しみ方もありだとおもいます)。
それに、若い学生がやらなければ、カードゲームそのものに未来がありません。
それに、カードゲームには経験が必要です。それが違うカードゲームだったとしても、ある種同じセンスを必要とします。
しかし現状はどうでしょう。カードゲームをやりにいった少年がカードショップに行き、そこでは隅っこで大学生6人でドラフトをやってて、他の席は遊戯王をプレイしている小学生、中学生で埋まっていたとしたら・・・。その少年が遊戯王を始めるのは必然でしょう。
そして、そういう学生が1度始めた遊戯王を辞めてギャザに転身するのは非常に稀なことです。そもそも学校で30人が遊戯王やってて、6,7人がギャザをやってたとしたら、乗り換える理由がありません。
ちなみに、僕やefaはDMからギャザに変えた組です。冒頭に出てきた佐々木さんもそのルートだと書いてありました。DMはマナや色の概念が非常にギャザに似ているのです。
もし中高生にギャザを浸透させたいと本気で考えるなら、入学と同時に学生証と一人一個デッキを渡すぐらいのことをしないと不可能だと思います。(周りの奴の名前しかわからないけれど、とりあえずデュエルだ!みたいな)
まあそんなことは不可能です。
そこで佐々木優太プロの話に一回戻ると、彼はもともとDMのトッププレイヤーでした。どのような経緯でギャザに転身したかは解りませんが、非常にギャザ側にとって理想的な展開だと思います。
有望な若手株としてギャザを始め、その上DMトッププレイヤーとして、カードのセンスも持ち合わせている。これを知ったDMプレイヤーは俺もギャザやってみようかな?みたいな流れでギャザを始める。
完璧です。しかしさすがにこれは完璧すぎます。ここまでいかなくとも、DMのプレイヤーが少しギャザを始めてカードショップでやってみる。これだけで効果はデカイと思います。
そのために簡単に思いつくのは、高校選手権を復活させることです。廃止になった理由が参加人数の減少なので、復活させることは難しいかもしれませんが、結構な数の高校生カードゲーマーをギャザに引き込めるのではないかと思います。DMをやめてまでギャザをやる理由が必要なのです。
とそろそろ頭がこんがらがってきたので、若手の確保についてはここまでにしておきます。
次はコミュニティーの交流です
僕はプレイヤーにはレベルがあると思います。大会などに行った時、実力差を感じることがあると思います。逆に、「この人には勝てる」という実力差もかんじることがあると思います。
そしてコミュニティーはここでいう実力が同じくらいの人同士で構成されていることが大多数です。
PWC上位卓の面々や、一部のプロプレイヤー達、彼らはコミュニティーを形成していると思います。そして、そのレベルに追いつけるコミュニティーがありません。
世界で戦おうとしてるプロプレイヤーや、彼らと調整しようとしているアマトップのプレイヤーのメンツが変わらないのです。
今必要なのは上のコミュニティーと下のコミュニティーが交流して、下のコミュニティーのレベルを引き上げることだと思います。下のコミュのレベルが上に追い付けば大会自体のレベルも上がり、自然に強いプレイヤーが発掘されていくのではないかと思います。
しかし、じゃあ実際なにをやればいいのかと言われればそれは解りません。急に「ちょっとデッキ一緒に回すか?」と言えばいいってわけでもないです。
それに、カジュアルで純粋にマジックを「遊び」として楽しみたいというプレイヤーがいるのも事実です。
具体的なことは解らないけれども、何かしらの交流が必要だと思います。
ここで佐々木さんの話に再び戻ります。僕は最初にも述べたように佐々木さんと面識があるわけでもないので見当違いのことを書くかもしれませんがその時はすぐに訂正いたしますのでご一報ください。
彼はよくPWCの会場とかでラッシュさんやイカさんといわれるプロプレイヤーとプレイしています。カバレッジの記事にも浅原氏のもとで練習して・・・、などと書いてあった記憶があります。これまたどういう繋がりがあったのかは知りませんし、彼が相当強いプレイヤーというのもあると思いますが、周りが強い環境に入ることほど良い上達法はないということです。
佐々木プロを例に出して色々述べましたが、改めてこの二つの点は今後の日本マジック界の発展のためにも重要だと思います。
アメリカと競技人口を比べたら当然勝てないわけで、同じ割合で強いプレイヤーがいたら、自然に数が多いアメリカの方がより深い調整をして強くなるのはしかたないことかもしれません。
だからこそ、日本では全体的な底上げが必要なのかな?と思います。
全体的に高いレベルのプレイヤーがたくさん出てくれば、自然にそこからデッキビルダーと呼ばれる人も出てくるのではないでしょうか?
まあ僕自身はしがないヘッぽこプレイヤーなので、何を偉そうなことを言ってるんだ、と思われるかもしれませんが、「眠かったんだな」程度で流してくれると幸いです。
それでもこれはカードゲームです。
「楽しむことが最優先。楽しんで勝てれば尚良し。」
これを忘れてはいけませんね。
ではそんなところでノシ。
コメント
う~む、難しい。
>①、若者の発掘も含めた人不足(強いプレイヤー)
>②、コミュニティーの交流
>この二つだと思います。たしかにデッキビルダーも情報格差も大事ですが、その前にこっちです。
その通りだと思います。この公式記事の反応を見て回っていてもやれ「電波デッキ作ろう」やれ「海外サイト見るわ」やれ「記事がムカツク」だのばかりですが、自分も問題の本質を同じところに感じます。
自分も佐々木さんの事は全く知らないのですが、彼が稀有な存在だというのは同意です。我々既存プレイヤー達が今までにどれだけ多くの新しい才能の芽をその排他的な態度で潰して来たかというのは絶対にあると思うのです。
シールドにおけるAKKAソートで有名なAKKAさんが言うんだから間違いないな。
一応、誤解の無いように追記しておくと、上の僕のコメントは秘密日記に対してだからね。彼らは強いとは思うけど、決して上手いとは思わない〈主観的にねw)って言うこと。因みにプレイヤーとしては二人とも大好きですね。話していて面白いしね!
排他的な態度でつぶしたプレイヤーがいるかどうかまでは僕は解りませんが、あまり新しい芽を育てられていない今、確実に目を向けるべきところがあるのは事実だと思います。
>海老でう様
いえいえ、そんなww
>AKKA様
ヒミツに対してだったんですか。色々勘違いをしていましたww。
正直僕には、強いのか上手いのかはまだわからんです。いずれ解る時まで精進いたします。